憧れの甲子園

普段、プロ野球の試合を熱心に観ることほとんどありません。けれど、夏の風物詩である「甲子園」だけは特別でした。
テレビの画面越しに広がる青空と緑の芝生、そして母校が甲子園に駒を進めた数少ない夏には、まるで自分のことのように胸を躍らせ、祈るような気持ちで画面を見つめていました。
昔から「あの甲子園で生の熱気を肌で感じてみたい」という密かな憧れがありました。
けれどどこか遠い世界の存在のまま年月ばかりが過ぎていました。
そんな私に、思いがけない機会が訪れたのです。憧れ続けた甲子園球場でのリアルな観戦!

実際に足を踏み入れたその場所は、テレビで見ていた以上に圧倒的で、そしてすごく温かい空間でした。球場を包み込む空と風、アルプススタンドから響くブラスバンドの音色と歓声、そしてグラウンドで活躍する高校球児たちの姿。

振り返れば、幼い頃の甲子園は「自分よりはるかに大きく見える頼もしい先輩たち」が戦う場所でした。
それがやがて「同世代の舞台」となり、
いつしか「自分より少し若い世代」になり……。
気がつけば、もう自分の子供でもおかしくないほどの世代の若者たちが、そこに立っています。

歳を重ねるごとに、甲子園の見え方は少しずつ変化してきました。昔はただ「勝負の行方」や「華やかなプレー」に目を奪われていたかもしれません。けれど大人になった今、私の心を震わせるのは、その裏側にある「かけがえのない時間」です。

目の前にいる高校生たちは、ただ野球で勝つためだけに、どれほどの汗を流し、涙を拭い、泥にまみれて練習を重ねてきたのでしょうか。青春のすべてを捧げ、いま目の前にある一球、一瞬に全身全霊を注ぎ込んでいる。その一筋縄ではいかない一途さと純粋さに、言葉を失うほどの尊さを感じます。
ただひたすらに前を向き、一球を追いかける彼らの姿は、大人になった私の心に訴えるものがありました。
「自分は今、彼らのように今目のまえのことにちゃんと懸命になれているだろうか」
彼らが流す汗と涙、そして必死な表情は、観客席にいる私たちに確かな「勇気」を与えてくれます。諦めないことの美しさ、仲間を信じる強さ、そして限られた時間の中で全力を尽くすことの尊さ。
甲子園で触れたその熱量は、単なる「スポーツ観戦の思い出」を超えて、深く、温かい感動が、そこにはありました。


今あるこの環境・ご縁・タイミングすべてに心から感謝して・・・☆

日焼けしているミャクミャク☆